快適なPC-FXGA環境の構築(+PowerVR)

Last Update:2005/01/01

この企画は、先日、PC-FXGA(DOS/V) を動作させるためのマシンを新調したので、せっかくなので近頃ネタがない当ページのネタに使ってやろうという企画である(笑

マシンのコンセプトは PC-FXGA が快適に動作する事、Windows98SE 機として快適に動作する事、そして PowerVR ボードも搭載してニルゲンツも快適に遊べるようにする事、である。これまでの PC-FXGA 用マシンは K6-2-300Mhz という今となっては哀しいスペックのマシンだったために、PC-FXGA だけはまぁなんとかなっていたのだが、Windows98SE 機として快適であるとはとても言えず、PowerVR ボードも刺す場所がないという哀しい状態であった。そこで Pentium3-933MHz というCPUが手元に余っていたので、これを用いて快適な環境を構築してみたのである。



マシン内部全景

マシン内部(ボード部拡大)

マザーは GIGABYTE の GA-6VXE7+ である。リビジョンが低いため鱈な Pentum3/Celeron には対応していないが、Windows98SE と DOS さえ快適に動けば問題はないのだから、これで充分過ぎるくらいであろう。ISA バスが二機積んでいる事が選定に当たって非常にでかい位置を占めた事は言うまでもない(笑 これはヤフオクで3Kくらいでゲットした。

CPU は前述の通り、Pentium3-933MHz である。このマザーの場合、載る CPU として最強の位置するのは Pentium3-1GHz のようなので、ほぼ最強に近い構成である。メモリは 256MB+128MBx2 で 512MB を搭載した。手持ちで余っていた物を全部搭載しただけでもあるが(笑 Windows98SE でまともに使い切れるのは 512MB である事から考えてみても、これで必要にして充分と言えるであろう。

搭載ボードは6枚。今時のマシンから考えると非常に多いのだが、この時代のマザーにはLAN もサウンドも載っていないのが当たり前なのだから仕方ない。写真左から、AGP バスには安定しまくりの Matrox G400-32MB-SH を搭載。後述する PowerVR との相性も非常によろしいのでサブマシンから引っこ抜いて搭載する事となった。

PCI バスは Slot1/2 は現状では刺しておらず、Slot3 に Adaptecの2940UW を搭載。これは PC-FXGA を Windows98SE 環境で動作させるために絶対に Adaptec の SCSI 環境が必要であるためこの選択となった。2940/39160 系ならどれでも問題がない事を確認しているが、手持ちで余っているのはこれしか無いのでこの様な選択となっている。Slot5 には定番の Intel の 82557 なLANカードを搭載している。

次に Slot5、こちらは本来 ISA バスの Slot1 と排他利用となるのであるが、PowerVR ボードのリテンションを外してしまえば非常に薄いボードとなり刺せそうだったので無理矢理刺してしまった(^^; 外付けの端子が存在するわけでもなく、ヒートシンクが載っているわけでもないため、このような運用も何ら問題はないのである。ちなみに PowerVR は G400 と同メーカーの Matrox による m3d である。

ISA バスには定番鉄壁の Creative の SoundBlaster AWE64Gold と 肝心の PC-FXGA を搭載した。快適な PC-FXGA 環境と言う以上、確実に DOS 環境でしっかりと音が鳴るボードでなくてはならず、どうせならば音質もクリアであった方が良い事は言うまでもなく、この選択となった。ちなみに YMF 系もしくは Creative の PCI カードでも DOS は一応サポートされているが、DOS 用のゲームの稼働まで考えれば ISA カードにしておいた方が無難ではあろうと思われる。

その他、HDD はとりあえず 20GB、CD-ROM は SCSI 接続にて TEAC の CDR-55S、さらに DVD-ROM は SCSI 接続の東芝製 SD-1201 を積んでいる。どうやら東芝製のドライブは音声出力の端子の形状も異なるし、それを何とかしても DOS 上で CD-DA の音声出力が出来ないという変な病気を持っているらしく、これは CD-DA 部が存在しないゲームでしか使いようがない。よって通常は CDR-55S にて稼働させる事となる。


さて、この様な構成で組んだマシンであるが、動作はどのような物であろう?動かすまでは VIA チップという事で多少の不安はあったのだが、定番の機材を定番の構成で組んだだけあって、実に快適なのであった。Slot1/2 を使わない事によって IRQ の共有も基本的には行わない状態になっており、安定度も極めて高いのではないかと思われる。

FXGA の実行用バッチは以前に当コラムで書いた通りの内容となっている。/U01 のオプションを付けておけば両方のドライブを切り替えながらの運用も可能ではあるが、FXGA なら CDR-55S でやればいいわけで、あまり意味はないであろう。そこでちょっとだけ注意事項として重要なのは、SCSI-ID は動作させたいドライブの方に若い番号を振ってあげる事だ。でないと動作させたくないドライブでしか FXGA から扱えないという悲惨な事になってしまう。

ベンチマークも定番の HDBENCH にて測定を行ってみた。およそ問題になるところもなく、非常にスムーズな動作が期待出来る数字であろうと思われる。欲を言えば HDD がもう少し早くなってくれれば言う事もないが、これは 20GB なんていう古い HDD である以上、現状では仕方ないであろう。

今後は CPU ファンや HDD の交換などで静音化を目指していこうと考えているが、マシンの目的が FXGA と PowerVR くらいにしかないので:-) 正直なところ、これで完成になるような気がしている。これ以上のスペックを目指すにしても、ISAx2 というマザーに限定される以上、限界が鱈 1.4GHz 程度であろうし、ほぼ意味はないと思われるのだ。



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