さて、現在ではPC-FX本体よりユーザーが多いのではないかと言われている(^^; PC-FXGAですが、こいつは説明書の記述によれば、DOSでしか起動できないとあります。ご存じの人から言わせれば、コレはかなりつかえねー環境なわけです。
今時DOSってなぁに?とか言う人も非常に多いかと思います。近頃はあまりにもWindowsによるマルチタスクが当たり前になってしまい、DOSの様なシングルタスクのOSで起動したが最後、他の作業は何も出来なくなってしまうわけです。ということで、これを何とかしてみようという研究です。ちなみに当方、DOS/V版のPC-FXGAを動かす環境しか持っておりませんので、PC/AT機での実験に限っております。 まず、Windows9x上で PC-FXGAを動かすこと、これは結構メジャーな方法となりつつあります。我が家でも問題なく動いておりますので、基本に沿って、もう一度おさらいしてみましょう。とりあえずこーゆーBAT等で起動しております。
・起動用 BAT
・WINFXGA.DEV
・BACKUP.INI 解説するまでもなく、FXGAV.COM は必須です。fezさんのページから入手し、きちんとマニュアルを読んでください(^^; さて、マニュアルを一通り読んだ物として解説します。当方の環境では、メインメモリが 128MB という感じなので、/X オプションでその半分の 64MB までを使うように指定。あまりやりすぎはイケマセン。/DP オプションはWindows上で動かす以上、必須。さらに都合のいいことに、この環境ではAdaptec製のSCSIカードを経由してCD-ROMを動かしているので、ASPICD.SYSを組み込んであげましょう。DEVICE.COM の威力が発揮されます。 あとはまぁ、いろいろ試してみていい感じで合わせてあげてください(^^; 隠しオプションの /B とかでバッファを限界まで増やしてあげているのだけど、これが威力を発揮しているのかどうかは、よく分かりません(^^; しかしならが動くことは動く、だけどかなーり不安定でイヤな感じです。この状態でインターネットなどに繋ごうとしたら、どっかで確実に落ちるでしょう:-) メモリの半分がPC-FXGAによって使われてしまっていますから... せいぜい、エディタか何かで攻略法を書きながら位の使い方に治めた方が賢明です。
次にOS/2上での起動... 実はATAPIのCD-ROMを積んでいる普通の環境だと、何も考えなくても動きます(笑 OS/2 上の DOSモードを立ち上げれば、標準でMSCDEX互換モードのドライバが動いていますし、DOSで普通に PC-FXGAが動いているBATを持ってくれば、そのまま動くはずです。 でも実は多少、落とし穴があります。ATAPIとSCSIのCD-ROMを一台ずつ積んでいて、かつ、SCSIのCD-ROMの方で動かしたいとなるとなかなかに問題が... ということで、何とかしてみました(笑 手順としては、まず、OS/2 の config.sys に ASPI Driverを組み込みます。さらにATAPIの方のDOSモード用Driverは外します。で、DOSモードの方のプロパティでASPIなCD-ROM Driverを組み込む...という手順です。それとほとんど常識になりつつあると思いますが、FXGA Plus はほとんど必須です(^^;; 僕の所ではこういう感じ。
・config.sys
・DOS/V ウインドウ表示 プロパティ “DOS_DEVICE”
・起動用 BAT
・BACKUP.INI 基本的にだいたいこういう設定にしておけばとりあえず動きますよ〜ってお話でした。あと留意点は、OS/2 の DOSモードは、XMSメモリを 16MBまでしか使えないので、キャッシュさせられるメモリもそれだけになってしまいます。さらにオーバーヘッドがかなりきついので、/NV オプションは必須です。Windows 9x で必須の /DP オプションは、特に必要ありません。 あとは各自、DOS/Vウインドウ設定などをいろいろ触って、とにかく負担を少なくする方向で調整すると良いでしょう。FXGAV.COMを使う以上、XMSは限界まで、EMSは64KBだけあればよく、メインメモリはゲシゲシ空けておきましょう。ええ、CGAでも問題なく動きますから(^^;; ということで、とにかく安定してマルチタスクを実現したい向きには OS/2 Warp 上での動作を、キャッシュをたくさんとってかつマルチタスクも何とかしたい向きには Windows 9x での動作を、そんなことどうでもいいという向きには(笑 DOS 上での動作を... といろんな選択肢があります。この懐の深さはさすがだぜ、PC-FXGA(^^;; |